身体によくない生活習慣の影響により、発症してしまう病気のことです。
当クリニックでは生活習慣病の中の高血圧・糖尿病・高脂血症・高尿酸血症・肥満・脂肪肝・睡眠時無呼吸症候群などに力を入れて、診療しています。
高血圧は自覚症状がほとんどないのですが、放っておくと動脈硬化の進展のみならず心筋梗塞や脳卒中のような重篤な疾患を引き起こすことになります。
早いうちに治療を行い、130/80mmHg未満の血圧コントロールをしていくことが大切です。
そのためには、適度な運動や減塩などの生活習慣の改善や薬物治療が必要で、当医院では、生活習慣病外来として、患者様に合わせたアドバイスや治療を行いながら、患者様の安定した血圧コントロールのための治療を行っています。
食べ物に含まれるブドウ糖はエネルギーとして利用されます。
しかし、糖尿病とはインスリンが出ないかあるいはインスリンの作用が弱いかでブドウ糖をうまく体内で利用することができず、血糖値が高くなります。
このような状態が長く続くといろいろな合併症を発症することになり、早期の治療が必要です。
血液検査で総コレステロールが220mg/dl未満、悪玉コレステロールと言われているLDLコレステロールは120mg/dl未満、中性脂肪は150mg/dl未満、善玉コレステロールと言われているHDLコレステロールは40mg/dl以上の値であれば問題はありません。
現代では運動不足にもかかわらず、飲み会も多く、グルメ志向の方も多いことから、この値が崩れてしまっている方が多く見受けられます。
高脂血症は、動脈硬化を進め高血圧や慢性腎臓病の進行につながります。
高尿酸血症は血液中の尿酸が高くなった状態で身体所見が出る状態を指します。
尿酸は肝臓で主に核酸から生合成されますが、栄養として接種した核酸が多い食物を摂取することで症状が悪化することがあります。
痛風はその尿酸値が上昇したために生じる状態で、主に足の親指の付け根から痛みはじめ、さらに症状が悪化すると大きな関節や全身に痛みが生じます。
この病気もグルメ志向の方が多いことから、贅沢病の代名詞として語られることも知られています。
長期にコントロールが不良であると尿酸結石が生じて尿路を閉塞し激痛を生じる場合があり注意が必要です。
超音波検査で肝臓が”脂肪肝”であることを示唆された方もいらっしゃると思いますが、脂肪の蓄積とメタボリックシンドロームの関連が最近のガイドラインで示されており、3~4倍の有病率の増加が示されており注意が必要となります。
肝臓に炎症が生じる前に肥満の解消や食生活の改善などや治療の開始が必要な場合もあり注意が必要です。
イラスト:(株)持田製薬